スマートフォン向けパネル市場からの撤退・縮小を余儀なくされたJDIにとって、現在の最大の収益源であり防波堤となっているのが車載ディスプレイだ。電気自動車(EV)やSDV(ソフトウェア定義車両)の普及に伴い、インパネから助手席に至る大型の一体型コックピットディスプレイの需要は急増している。
JDIは欧米や日本の大手自動車メーカーから相次いで大型案件を獲得してきた。高信頼性と曲面デザインに対応する技術力は高く評価されている。しかし、ここでも中国勢の追い上げは熾烈だ。低価格を武器に攻勢を強めるアジアンサプライヤーとの価格競争は苛烈を極めており、利益率の確保は容易ではない。車載分野で確実なキャッシュフローを生み出し続けられるかが、会社の命運を握っている。