青山タキが初めて登場したのは、1996年放送の第3シリーズでした。山岡久乃さん演じる大吉の妻・節子が亡くなり、失意の底にあった岡倉家。そこに住み込みの家政婦としてやってきたのがタキさんでした。当初は頑固な大吉と距離があったものの、確かな家事能力と飾らない人柄で徐々に信頼を勝ち得ていきます。
やがて大吉が開いた食事処「おかくら」では、帳場から仕込み、接客までこなす右腕として不可欠な存在へ成長しました。周囲からは「大吉さんと再婚するのではないか」と勘繰られる場面もありましたが、二人が選んだのは男女の枠組みを超えた生涯のビジネスパートナーであり、最も深い理解者という関係でした。大吉役が藤岡琢也さんから宇津井健さんに引き継がれた後も、その強い絆と安心感に満ちた掛け合いは変わらずお茶の間を和ませました。