「提供(ていきょう)」という言葉は、文字通り「供(そな)え、提(さ)げ出す」という成り立ちを持っています。辞書的な定義を紐解くと、「相手の役に立てるために、金品・便宜・技能・情報などを差し出すこと」を指します。
ここで重要なのは、「提供」という行為には有償か無償かの縛りがないという点です。例えば、レストランが「料理の提供を始める」という場合は対価を伴う商業行為ですし、警察が「事件に関する情報提供を呼びかける」という場合は市民からの無償の協力を意味します。また、ソフトウェア業界の「SaaS(サービス提供)」のように、目に見えない価値や体験を渡すケースでも極めて自然に使われます。
つまり、提供の核心は「相手の利用や利益のために何かを差し出すこと」そのものにあり、対象物の形や金銭の発生有無に左右されない非常に守備範囲の広い言葉です。