吐き気を感じた際、慌てて飲食をしたり無理に我慢したりするのは禁物です。胃腸への負担を最小限に抑えるための正しい初動対応を順序立てて行いましょう。
1. 上半身をやや高くして横向き(側臥位)で安静にする
吐き気がある状態で完全に仰向けに寝ると、万が一急に嘔吐した際に吐瀉物が気道に詰まる窒息リスクがあります。右半身を下にする「右下横臥位」をとると、胃の出口が下を向くため消化の流れが促され、胃の圧迫感が和らぎやすくなります。
2. 水分補給は「常温の経口補水液」を少量ずつ
吐き気が強い段階で冷たい水を一気に飲むと、胃が急激に収縮して嘔吐を誘発します。経口補水液(OS-1など)や常温の薄い麦茶を、スプーン1杯〜一口ずつ、10〜15分おきにゆっくりと口に含んでください。
3. 自然な嘔吐は我慢せずに出し切る
体が異物やウイルスを外へ押し出そうとしている反応であるため、吐き気がピークに達した際は我慢せずに吐き出してしまう方が胃内圧が下がり、結果的に回復が早まります。ただし、指を喉の奥に突っ込んで無理やり吐く行為は、食道粘膜を傷つける「マロリー・ワイズ症候群」を招くため避けてください。