あの撮影を担当したのは、昭和から平成の時代を駆け抜けた巨匠・篠山紀信氏だった。白いノースリーブのワンピースに身を包み、憂いを帯びた表情でカメラを見つめる小保方氏。その姿は、かつて理化学研究所の記者会見で見せた涙の表情とは全く異なる、どこか冷徹で、かつ自己演出に満ちたものだった。
「なぜ、今さらグラビアなのか」
世間は猛反発した。科学界を揺るがし、一人の優秀な研究者の命が失われる引き金となった騒動の当事者が、まるでタレントのようにカメラに収まる構図。それはあまりにも不条理だった。しかし、篠山氏のレンズは容赦なく彼女の「承認欲求」と「孤独」を剥き出しにした。写真から漂う奇妙な生々しさが、大衆の覗き見趣味を激しく刺激したことは否定できない。