夢を叶えて就職した看護師の道を、なぜ彼女はわずか1年半ほどで手放すことになったのでしょうか。その背景には、医療現場ならではの過酷な労働環境と、極限状態によるパニック障害・適応障害の発症がありました。
病棟勤務では、日勤・夜勤が入り乱れる不規則なシフトに加え、少しのミスも許されない「命を預かる重圧」が常にのしかかります。持ち前の責任感の強さから「早く一人前にならなければ」と自分を追い込み続けた結果、睡眠障害や激しい動悸に悩まされるようになりました。
ある日の出勤前、駅で足がすくみ過呼吸を起こして倒れてしまったことを機に、医師から療養を勧められます。「患者さんを助けたいのに、自分が患者になってしまった」という深い挫折感と葛藤を抱えながらも、命と心を守るために看護師を退職する決断を下しました。