日本相撲協会に対して苦情が殺到する事態が頻発している背景には、単一のトラブルではなく、「土俵上の判定」「組織のコンプライアンス」「ファンサービス」という3つの領域でファンの不信感が臨界点に達したことが挙げられます。
特にテレビ中継の高画質化とスーパースロー映像の普及により、視聴者は力士の足の出や髷(まげ)の砂付きをミリ単位で確認できるようになりました。それにもかかわらず、土俵下の審判団による協議(物言い)の結果が映像の見た目と乖離していたり、行司の差し違えに関する説明が簡潔すぎるアナウンスで済まされたりすることが、相撲審判の誤審疑惑への苦情を爆発させる決定打となっています。
さらに、所属親方や力士によるハラスメント・規律違反が取り沙汰された際の初動対応の遅さや、処分基準の曖昧さも火に油を注いでいます。日本相撲協会の理事会公式発表が遅れ、外部のコンプライアンス委員会による調査報告が出るまでの間に情報が小出しにされることで、「事実を隠蔽しようとしているのではないか」という相撲協会の隠蔽疑惑がネット上で拡散し、炎上が拡大する構造が定着してしまいました。