Q1:お太鼓の大きさが左右非対称になったり、四角くならず台形に歪んでしまう原因は何ですか?
A1:最大の原因は、タレを折り上げて仮紐を通す際、仮紐が帯に対して水平にかかっていないことにあります。仮紐の両端を前に引くとき、左右均等な力で引けていないと、お太鼓の底辺が斜めに引っ張られてしまいます。また、帯枕自体が背中で左右どちらかに傾いているケースも多いため、帯枕を背中に乗せた直後に、両肩口から背中へ手を回して枕の両端の高さが床と平行になっているか確認する習慣をつけてください。
Q2:帯が短くて手先やお太鼓の柄がどうしても綺麗に出ない場合はどうすればいいですか?
A2:アンティークの袋帯や、仕立て上がりの寸法が短い帯(4m15cm以下など)を締める場合は、「胴に巻く回数は2回のまま、手先の長さを最小限(帯幅+約30cm)に詰める」か、「胴に1周しか巻かない前結び変形法」を採用するのが有効です。また、胴の1周目を見えない内側でクリップ留めし、柄の出る美味しい部分をお太鼓とタレに集中させるテクニックもあります。どうしても寸法が足りない場合は、お太鼓結び用の「作り帯」への加工を検討するのも賢明な解決策です。
Q3:外出先でお太鼓が下がってきたときの応急処置法はありますか?
A3:お手洗いの個室など人目のない場所で、以下の手順でリカバリーを行ってください。まず、帯締めを一度解いて緩めます。次にお太鼓の底面から両手を差し入れ、下がってしまった帯枕の紐または帯揚げを両手で真上にグッと持ち上げます。帯の上線に帯枕を再度しっかり乗せ直したら、お太鼓の形を整え、帯締めを息を吐きながら最も固い位置で結び直してください。携帯用の着物クリップをバッグに1つ忍ばせておくと、帯締めを結び直す際の手先の固定に重宝します。