ロンドン、ニューヨーク、そして台北。2026年の現在、主要都市のトレンド街区で一際熱い視線を集めているのが、日本から上陸した手羽先居酒屋だ。かつては知る人ぞ知る名古屋のソウルフードだったメニューが、いまや各国のグルメメディアやSNSで「病みつきになる和のディープな味わい」として大々的に特集されている。
人気の理由は、欧米のフライドチキン文化とは一線を画すその軽快な食感と強烈なスパイス感にある。大ぶりの衣で覆うのではなく、素揚げに近いカラッとした揚げ上がり。そこに特製タレと独自の胡椒をブレンドして仕上げる手法は、重たさを感じさせず、何本でも食べ続けられる不思議な中毒性を生み出している。現地の大衆居酒屋スタイルをそのまま移植した活気ある空間も、若い世代を中心に「本物の日本ルーツを体験できる場所」として支持を伸ばす要素となった。