本作を世界的評価に導いた最大の要因の一つが、冒頭の約37分間に及ぶワンカット撮影である。限られた予算と時間の中、廃墟となった浄水場で行われた撮影は、文字通りNGが許されない極限状態の連続だったという。
撮影現場では、カメラマンのアクシデントや小道具のトラブルがリアルタイムで発生。しかし、監督の教えとキャスト同士の阿吽の呼吸によって、発生したアクシデントすらも即興の芝居へと昇華させていった。観客を恐怖から大爆笑へと誘う構造の裏には、極限状態を乗り越えたキャスト・スタッフの血の滲むようなアドリブと徹底されたリハーサルの歴史が存在する。