高徳院の大仏や鶴岡八幡宮といった王道スポットはもちろん外せない。だが、リピーターたちが吸い寄せられるように向かうのは、古地図を片手に行き着くような「路地裏」だ。特に材木座や御成町周辺の細い路地には、昭和初期の古民家を再生した私設ギャラリーやマイクロブルワリーが次々と誕生している。
築80年の木造邸宅をリノベーションしたあるブックカフェでは、鎌倉ゆかりの文豪たちの初版本を眺めながら、ハンドドリップの珈琲を味わえる。看板も出さずにひっそりと営業する手仕事の革工房や陶芸工房など、地図アプリにも載りにくい「発見する喜び」が、散策の奥行きを何倍にも深めてくれる。