1985年、フジテレビの夕方枠で放送が始まった『夕やけニャンニャン』は、それまでのテレビの常識を根底から覆す番組となった。放課後の高校生たちがそのままスタジオに集まったかのような親近感と、生放送ならではのスリリングなグルーヴ感。その中心体として誕生した「おニャン子クラブ」は、瞬く間に社会現象へと発展していく。
会員番号16番として登場した彼女は、瞬く間にトップクラスの人気を獲得した。派手な演出や装飾が多かった80年代アイドルの中で、どこか素朴で守ってあげたくなるような独特のオーラを放っていた。昭和ポップスの歴史においても、これほど短期間で人々の記憶に深く刻まれた存在は極めて珍しい。