「めざとい」という言葉を使う際、多くの人が悩むのが「相手に対して肯定的なのか否定的なのか」というニュアンスの問題です。結論から言えば、使われる文脈や関係性によって褒め言葉にも悪口にもなります。
ポジティブに捉えられる場面では、「観察眼が鋭い」「トレンドに敏感」「機転が利く」という意味合いになります。ビジネスにおいて誰も気づかなかった市場のニーズを掘り起こしたり、トラブルの予兆を早期に発見したりした際、「目ざとい着眼点だ」と評価されるケースがあります。
しかし日常会話では、ネガティブな皮肉として使われる比率がやや高い傾向にあります。「自分の利益になることばかり嗅ぎ回っている」「他人の失敗やすきを目ざとく突いてくる」といった印象を与えると、利己的で抜け目のない人物というネガティブな評価に直結します。
相手をストレートに称賛したいビジネスシーンでは、「めざとい」という表現を避け、「視野が広い」「着眼点が素晴らしい」と言い換えるのがビジネスマナーとして無難です。