フードショップヒライを語る上で絶対に外せないのが、熊本を代表するご当地グルメへと成長したちくわサラダです。肉厚なちくわの身を縦に切り開き、中にたっぷりのポテトサラダを詰め込んで一本丸ごと天ぷらに揚げるという、極めてユニークかつ豪快な一品。かじりついた瞬間のサクッとした衣、ちくわの弾力と旨味、そしてホクホクとしたポテサラの甘みとマヨネーズのコクが絶妙なハーモニーを奏でます。
この名物が誕生したのは1970年代前半(昭和40年代)のことでした。当時、育ち盛りの学生や現場で働く職人たちに「安くてボリュームがあり、一つで満足できるおかずを提供したい」という現場スタッフのひらめきから考案されました。練り物とサラダを組み合わせるという斬新な発想は瞬く間に大ヒットとなり、現在ではヒライ全店で年間数百万人分が消費される看板商品へと定着しています。
現在では熊本県内のスーパーや居酒屋でも見かけるちくわサラダですが、ヒライの元祖は一味違います。ちくわの塩気とポテトサラダの味付けのバランス、揚げ油の温度管理に至るまで厳格な基準が守られており、冷めても衣がベチャつかない独自の配合が施されています。