外務省の研修生として再び英国へと渡った雅子さまが身を置いたのが、名門オックスフォード大学ベリオール・カレッジだった。歴史と伝統が息づくこのカレッジで専攻されたのは、国際関係論および国際政治経済学。ここで雅子さまは、多国籍の官僚候補や将来の国家指導者たちと議論を戦わせる日々を送る。
知られざる留学秘話として語り継がれているのが、当時の徹底した研究姿勢だ。早朝から図書館に籠もり、膨大な外交公文書を精読する姿はカレッジの日常風景となっていた。一方で、学問の合間には学生仲間とパブで談笑し、テニスやボートを嗜む気さくな一面も見せていたという。気負いのない自然体な振る舞いと、議論で見せる鋭い論理的思考。その鮮やかなコントラストは、国境を越えて多くの学友たちを惹きつけた。