発症から4〜7日が経過すると、赤く腫れ上がっていたおしりの水疱は次第に褐色へと変色し、かさぶた状に乾燥していきます。この治りかけのフェーズで保護者を再び驚かせるのが、広範囲に及ぶ手足口病おしり皮むけと黒ずんだ色素沈着です。
「おしりの皮膚が日焼け後のようにボロボロと剥がれてきた」「この赤黒い手足口病おしり跡は一生残ってしまうのか」という不安が診察室に多く寄せられますが、結論から言えば、乳幼児の新陳代謝は極めて活発であり、表皮のターンオーバーによって数週間から2〜3ヶ月程度で跡形もなく綺麗な素肌へ再生します。無理に皮を引っ張って剥がすと新しい未熟な皮膚を傷つけ、出血や瘢痕化の原因になるため、入浴後の十分な保湿ケアを継続しながら自然脱落を待つのが鉄則です。
さらに知っておくべきCA6型特有の後遺症状が、発症後1〜2ヶ月後に生じる「爪甲脱落症(そうこうだつらくしょう)」です。おしりの発疹がすっかり治った頃、手や足の爪の根元が浮き上がり、爪が横に割れて剥がれ落ちることがあります。これはウイルスの影響で一時的に爪の製造工場(爪母)の機能が停止したことによる一時的な現象であり、下から健康な新しい爪が必ず生えてきます。病気の再発や栄養失調ではないため、慌てず爪切りで引っかかりを整え、保護テープ等でケアしてください。