2011年8月末をもって日本テレビを退社した西尾アナ。当時、局の絶対的エースであった彼女の電撃退社は、業界内外に大きな衝撃を与えました。一部週刊誌やネット上では「局上層部との確執」や「ギャラ闘争」といったセンセーショナルな憶測も飛び交いましたが、関係者の証言や本人が後に語った言葉を総合すると、その本質は極めて論理的な「心身の自己防衛と人生の再設計」にありました。
当時、彼女がメインキャスターを務めていた『ズームイン!!SUPER』は早朝の生放送番組であり、出社時刻は午前2時台という極めて不規則な生活サイクルを強いられていました。さらに『24時間テレビ』の司会やスポーツ番組、バラエティ番組の特番収録が重なり、年間を通じた拘束時間は局内でも群を抜いていました。約6年半にわたり早朝の生放送を守り抜いた結果、30代を迎えたタイミングで体調面への懸念と、女性としての将来設計(結婚・家庭環境の構築)を真剣に見つめ直すに至ったのが最大の要因です。
関係者への取材によると、日本テレビ側は慰留を重ねたものの、本人の「一度立ち止まり、自分のペースで人生を歩みたい」という強い意志を尊重し、最終的には円満退社という形で送り出されました。決して後ろ向きな衝突ではなく、プロフェッショナルとして自らのキャリアの主導権を取り戻すための決断だったといえます。