薬を飲むと急激に太るのはなぜ?副作用のメカニズムと正しい戻し方

薬を飲むと急激に太るのはなぜ?副作用のメカニズムと正しい戻し方

薬を飲むと急激に太るのはなぜ?副作用のメカニズムと正しい戻し方について知っておくべき 注意点を厳選して解説いたします。

精神科領域以外の日常的な治療薬でも、体重変動に直結する薬剤が存在します。

代表的なものが副腎皮質ホルモン製剤です。ステロイドの副作用で太る現象は、医学的に「クッシング様症状」として知られています。体脂肪が顔面(満月様顔貌・ムーンフェイス)や頸部後方(野牛肩)、腹部周辺に偏って沈着する一方、四肢の筋肉は細くなる特徴的な脂肪再分布を起こします。加えて、強力なナトリウム貯留作用によって体内に水が溜まり、むくみによる急激な体重増加を併発します。

また、月経困難症や子宮内膜症、避妊目的で広く用いられる低用量ピルで太る原因については、体脂肪の増加よりも「一時的な浮腫」が主な原因です。ピルに含まれるエストロゲン成分にはナトリウムと水分を体内に保持する性質があり、服用初期の1〜3ヶ月間にむくみ感やバストの張り、下腹部の重さを感じることがあります。プロゲスチン(黄体ホルモン)の受容体結合特性によっても影響が異なり、第四世代と呼ばれる超低用量ピル(ドロスピレノン配合剤など)では抗ミネラルコルチコイド作用を持つため、むくみによる体重増加が極めて起こりにくくなっています。

さらに、アレルギー性鼻炎や蕁麻疹に使われる抗ヒスタミン薬で太るケースも見逃せません。中枢神経に移行しやすい古い世代の抗ヒスタミン薬は、アレルギー症状を抑えるのと同時に脳内のヒスタミンH1受容体をブロックし、食欲抑制機構を麻痺させてしまいます。花粉症シーズンに薬を飲み始めてから体重が増えたと感じる場合、薬剤の中枢移行性が原因になっている可能性があります。

鈴木 陽菜
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鈴木 陽菜

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