「好みの素材が見つからない」「オリジナルの配色で描きたい」という場合は、自分で作画するのも一つの手です。浮き輪は一見シンプルですが、立体感を意識しないと平べったいドーナツ板のように見えてしまいます。誰でも簡単に描けるプロの作画手順を紹介します。
作画の基本ステップは次の3段階です。
ステップ1:2つの同心楕円でベースを作る
まず、少し斜めから見下ろした角度を意識して、外側の大きな楕円を描きます。その内側に、中心を少しずらして小さめの楕円を配置します。このとき、手前側の幅を広く、奥側の幅を狭くすることで自然な遠近感が生まれます。
ステップ2:空気の「パンパン感」を表現する丸み付け
浮き輪らしさを決めるのは、ビニールの中に空気が詰まった張り具合です。外側の輪郭は真円に近い滑らかな膨らみを持たせ、空気の注入口(バルブ)を小さな突起として手前または側面にひとつ描き加えるだけで、一気にリアリティが増します。
ステップ3:湾曲に沿ったストライプとハイライト
赤白などのストライプ柄を描く際は、直線を引くのではなく、浮き輪のチューブの丸みに沿ってカーブさせた線を描き込みます。最後に、チューブの最も盛り上がっている手前の稜線に沿って、白のツヤ(ハイライト)をスーッと細長く入れると、ビニール特有の光沢感が完成します。