毎年6月下旬から7月上旬にかけて公式発表されるタイムテーブル。アーティストの日割りや出演順が確定するこの瞬間は、参加者にとって歓喜であると同時に、過酷な「被り(ステージ重複)」の選択を迫られる時間の始まりでもあります。
苗場スキー場の敷地は極めて広大です。入場ゲートから最も奥に位置するFIELD OF HEAVENやORANGE ECHOまでは、平坦な舗装路だけでなくぬかるんだ山道や木道を経由するため、混雑時には徒歩で20分〜30分以上を要します。「GREEN STAGEのヘッドライナーを観終えてからWHITE STAGEのトリへ急ぐ」という計画を立てても、観客の大移動に巻き込まれて移動だけで演奏時間の半分を消費してしまうケースは日常茶飯事です。
SNSやファンのコミュニティで毎年議論されるリアルな声を分析すると、満足度を左右する分岐点は「事前の割り切り」にあることが分かります。
「見たいアーティストを詰め込みすぎて、1日中ステージ間の山道を競歩することになり体力を使い果たした」「雨具の着脱や移動時間を計算に入れておらず、本命の演奏を途中の木道で聴く羽目になった」という後悔の声がある一方、ベテラン勢からは「あらかじめ1日2〜3組に絞り込み、あとはその場の空気や飲食を楽しみながら偶然の音楽に出会う方が圧倒的に幸福度が高い」という知見が多く寄せられています。