心理的な理由だけでなく、身体の構造的なメカニズムから腰に手を当ててしまう人も数多く存在します。長時間のデスクワークや立ち仕事が続くと、骨盤周りの筋肉に負荷が集中し、無意識にセルフケアを行おうとするためです。
立位姿勢が続くと上半身の重みを支える腰椎周辺に緊張が走ります。手を腰に当てて上半身を軽く支えると、体幹にかかる負荷が分散されて呼吸が深くなるという物理的なメリットがあります。「気合を入れ直す」「呼吸を整える」という身体調整のスイッチとして、このポーズが日常的な癖になっているパターンです。
また、人前に立つのが苦手な人が壇上で腰に手を当てるのは、身体の軸を固定して震えや動揺を外に見せないための無意識の防御壁構築です。単なる威張りのポーズと決めつけず、本人の身体的コンディションや置かれたプレッシャーの度合いを考慮することが大切です。