「ひよる」を漢字で書くと「日和る」となります。そのルーツは、古くから使われてきた言葉である「日和見(ひよりみ)」に由来します。
日和見とは、もともと空模様(日和)を観察して航海や農作業の吉凶を占ったり、判断のタイミングを計ったりすることを指していました。これが転じて、政治や争いごとの局面において「形勢をうかがい、自分に有利なほうへつこうとする態度」を意味するようになり、いわゆる「日和見主義(オポチュニズム)」という言葉が定着しました。
動詞としての「日和る」が生まれたのは、1960年代の学生運動(安保闘争・全共闘運動)の現場です。命懸けで闘争を続ける過激派の学生たちが、途中で運動から離脱したり、大学側や体制側と妥協したりした仲間を「日和見的な態度を取った」「信念を曲げて保身に走った」と激しく批判する際に、「あいつは日和った」とスラングとして使い始めたのが発祥とされています。