外交使節団の来日に際し、物理的な舞台となるのが「首脳会談の会場」と「滞在先ホテル」です。これらは厳重な物理セキュリティと国際標準のホスピタリティが両立できる特定の施設に集中します。
正式な外交儀礼を伴う首脳会談の日程では、港区元赤坂の迎賓館赤坂離宮、あるいは永田町の首相官邸が主たる会場に指定されます。迎賓館周辺では、正門・西門に通じる外堀通りや青山通り沿いに警察庁および全国から応援派遣された機動隊車両(遊撃車・大型輸送車)が数十台規模で配備され、半径数百メートルの歩道においても警察官による警戒監視が実施されます。
一方、来日要人の宿泊ホテルは、警護上の動線確保・非常口の堅牢性・フロアごとの貸切遮断能力を備えた都内の歴史的グランドホテルにほぼ限定されます。
- ホテルオークラ東京(The Okura Tokyo / 虎ノ門):米国大統領をはじめとする歴代首脳の宿泊実績が極めて多く、敷地構造の防御性の高さから最高機密レベルの滞在先に選ばれやすい。
- 帝国ホテル東京(内幸町):霞が関の官庁街および皇居に隣接し、各国大使館からのアクセスも良好な伝統的ホスピタリティ拠点。
- パレスホテル東京(丸の内):皇居外苑の濠に面しており、背後からの接近経路が制限されているため、警護視点での死角が極めて少ない。
- ホテルニューオータニ(紀尾井町):広大な敷地面積と複数のタワー構造を持ち、大規模な国際会議や随行員を多数抱える代表団の受け入れに強みを持つ。
これらのホテル周辺に警察犬を連れた警備部隊やバリケードが設営されている場合、近隣の道路を含めて数日間の警戒態勢が敷かれます。