ベンチの意図を完璧に遂行するために、エンドランのサインの出し方と仕掛ける状況設定には緻密な計算が存在します。
ベンチからのサインは、複数の動作を組み合わせた「ブロックサイン」や、特定の動作をトリガーにする「フラッシュサイン」が用いられます。打者と走者は同時にサインを確認し、ヘルメットのツバを触るなどのキーサインで「了解」の意思疎通を図ります。どちらか片方でも見落とせば、即座に大惨事へと直結します。
仕掛けるべきエンドランのカウントと場面としては、投手がストライクを取りに来ざるを得ない「2ボール0ストライク」「2ボール1ストライク」「3ボール1ストライク」といったバッティングカウントが好まれます。逆に、変化球で誘い球を投げやすい「0ボール2ストライク」などの追い込まれた状況では、打者が空振りするリスクが跳ね上がるため、滅多に使われません。