物語が本編(第137話以降)へと進むと、海外遠征から帰国した乙骨憂太の背後に、再び巨大な怪物が現れます。「0巻で成仏したはずなのに、なぜ里香がいるのか?」と多くの読者が混乱したこの存在の正体こそ、カタカナ表記の「リカ」です。
公式設定および単行本のおまけページ等で明確に区分されている通り、生前の人格と魂を持っていた「折本里香」と、現在乙骨に付き従う「リカ」は本質的に別物です。
少女・折本里香の魂は0巻のラストで完全に成仏しています。現在の「リカ」は、里香が成仏する際に乙骨のために現世へ遺していった「外付けの術式・呪力を格納する器(式神)」です。いわば里香の抜け殻であり、彼女の遺志を宿した呪術的システムとして機能しています。
生前の怨霊・里香のような無軌道な暴走や見境のない殺傷行動は見られず、乙骨の意志と指揮のもとで精密に制御されている点が、過去と現在における決定的な違いです。