『うさぎのモフィ』の原作者は、あの『リラックマ』の生みの親として知られるキャラクターデザイナー・絵本作家の近藤あき氏です。2008年、株式会社ソニー・クリエイティブプロダクツとの共同開発によって世に送り出された本作は、主婦と生活社から刊行された絵本シリーズを皮切りにスタートしました。
近藤氏がインタビューや自著の解説で明かしている通り、モフィは「完璧すぎない、ちょっと臆病で感情豊かなキャラクター」として設計されています。ふわふわの綿のなかに住むモフィは、寂しがり屋でちょっぴり泣き虫。日常の些細な出来事に悩み、失敗し、時には嫉妬や不安を抱きます。
リラックマが「徹底的な脱力と癒やし」を提供する存在であるならば、モフィは「誰もが抱く心の揺らぎをそのまま肯定してくれる存在」といえます。怒ったり落ち込んだりする自分を否定せず、友達との対話を通じて前を向くプロットは、幼児期の情操教育はもちろん、日々プレッシャーに晒される現代の大人の心にも深く刺さる構造を持っています。