ネットミームとして定着した「チャリで来た。」ですが、その撮影背景には当時の男子中学生ならではの純粋なエピソードが存在します。撮影されたのは2008年6月のことでした。
当時、神奈川県横浜市に暮らしていた中学1年生の少年4人は、隣町にある大型商業施設へ遊びに行く計画を立てます。しかし、中学生にとって往復の電車代は貴重なお小遣いを圧迫する大金でした。「交通費を浮かせて、その分ゲームセンターや買い物を楽しもう」と考えた彼らは、ママチャリで片道約1時間半の距離を全力疾走することを決意します。
アップダウンの激しい道のりを漕ぎ続け、ようやく目的地に到着した彼らは、達成感とテンションの昂ぶりそのままにゲームセンターのプリクラ機へ駆け込みました。その高揚感をそのまま記念に残すべく書き殴った一言こそが、あの「チャリで来た。」だったのです。
悪気のない等身大の思い出として当時のプロフィールサイト「前略プロフィール」に掲載されたプリクラは、瞬く間に大手掲示板『2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)』へ転載され、爆発的な拡散を記録することとなりました。