日本橋界隈を歩いていると目に飛び込んでくる「亭主関白」の文字。ネット上では「大将がめちゃくちゃ厳しくて怒られるのでは?」「注文に独特のルールがあるのか」といった噂が独り歩きすることもありますが、噂の真相は完全に逆です。
暖簾をくぐった先にあるのは、威圧感とは無縁のどこか懐かしく温もりあふれる空間。店主の笑顔と気さくな接客が迎えてくれます。このユニークな屋号の由来には、「家庭では関白になれない世の頑張るお父さんたちが、せめてここに来たときくらいは威張って羽を伸ばしてほしい」という初代の深い気配りとユーモアが込められています。
名前のインパクトで敷居が高そうに見えながら、一歩足を踏み入れれば誰もが肩の力を抜いてくつろげる――。このギャップこそが、長年多くのファンを惹きつけてやまない最大の仕掛けです。