作中で猗窩座が披露した破壊殺の技は、索敵・感知から遠距離攻撃、必殺の近接打撃まで多岐にわたります。ここでは公式設定に基づき、その全バリエーションを網羅して解説します。
1. 術式展開 羅針(じゅつしきてんかい らしん)
猗窩座が戦闘開始時に必ず発動する、破壊殺の基幹となる感知術です。「術式展開」の号令とともに地面を踏み抜くと、足元に十二角形の雪の結晶を模した陣が展開されます。相手が放つ「闘気(とうき)」を羅針盤のように精緻に感知し、敵の急所や攻撃軌道を瞬時に察知。暗闇や死角からの攻撃であっても正確に迎撃・カウンターを叩き込むことを可能にします。
2. 破壊殺・空式(くうしき)
拳を虚空に向けて高速で打ち込み、放たれた拳圧を不可視の衝撃波として遠距離の敵にぶつける中距離技です。無限列車編では、接近を嫌う煉獄杏寿郎に対して牽制および削り技として多用されました。目に見えない圧力弾が連続で飛来するため、日輪刀での受け太刀が極めて困難な技です。
3. 破壊殺・乱式(らんしき)
前面に向けて無数の拳を高速連打し、前方の空間ごと標的を制圧する乱打技です。空式よりも密度・威力ともに圧倒的で、放たれた無数の衝撃波は分厚い肉体や刀をも圧殺します。煉獄の「炎の呼吸・伍ノ型 炎虎」と正面から激突し、互角以上に渡り合いました。
4. 破壊殺・滅式(めつしき)
腰を深く落とした構えから爆発的な踏み込みとともに渾身の一撃を突き出す、近接における最大級の必殺技です。放たれる打撃のエネルギーは桁外れで、炎柱・煉獄杏寿郎の奥義「玖ノ型・煉獄」を正面から粉砕し、そのみぞおちを貫通して致命傷を負わせた決定打となりました。
5. 破壊殺・脚式(きゃくしき)
鍛え抜かれた脚力を活かし、変幻自在の蹴り技を繰り出す系統です。作中では以下の3つの派生技が登場しています。
・冠先割(かむろさきわり):背後や下段から相手の顎めがけて垂直に蹴り上げるハイキック型の奇襲技。炭治郎の意表を突いて深刻なダメージを与えました。
・禿髑髏(かむろざくろ):跳躍から相手の頭上へと猛烈なかかと落としを叩き込む打撃技。直撃すれば頭蓋骨ごと粉砕される威力を持ちます。
・流閃群光(りゅうせんぐんこう):目にも留まらぬ超高速の連続蹴りを浴びせるラッシュ技。冨岡義勇を遠方の壁まで吹き飛ばし、一時的に戦闘不能へ追い込みました。
6. 破壊殺・砕式・万葉閃柳(さいしき まんようせんやなぎ)
空中から地上へ向けて拳を力任せに叩きつける技です。強烈な衝撃波が地面を伝わって広がり、地割れを引き起こすほどの局所的破壊力を持っています。足場を崩して相手の体勢を奪う戦術的な打撃としても機能します。
7. 破壊殺・鬼芯八重芯(きしんやつえしん)
左右の拳から四方八方へと広範囲かつ高密度の連続パンチを叩き込む技です。乱式以上の手数と範囲を誇り、近接戦闘において敵に一切の回避や反撃の隙を与えません。無限城での激闘において、炭治郎と義勇の二人を同時に圧倒しました。
8. 破壊殺・終式・青銀乱残光(しゅうしき せいぎんらんざんこう)
猗窩座が持つ技のなかで名実ともに最強・究極の奥義です。自身の全方位に向けて、ほぼ同時に百発におよぶ不可避の打撃衝撃波を乱射します。冨岡義勇の絶対防御技「水の呼吸・拾壱ノ型 凪」の防御限界を超えて刀をへし折り、義勇の肉体を切り刻んだ戦慄の殲滅技です。