ネット上で「ライトを消して」と呼ばれるコンテンツの原点は、2013年に公開された短編ホラー映画『Lights Out』です。監督を務めたのは、スウェーデン出身の映画作家デヴィッド・F・サンドバーグ。自宅のアパートを舞台に、妻のロッタ・ロステンを主演に迎えて撮影されたわずか2分42秒の自主制作作品でした。
海外のホラー映画コンペティション「Who's There Film Challenge」への応募作として制作されたこの映像は、YouTubeやVimeoに投稿されるやいなや爆発的な拡散を記録。CGを極力使わず、照明のオン・オフとカメラアングルだけで生み出された圧倒的な緊迫感は、世界中の映画ファンと映画関係者に強烈なインパクトを与えました。
この短編が大きな話題を呼んだ理由は、「低予算でありながらアイデア一発で観客を恐怖の底に突き落とした」点にあります。何の説明もなく始まる日常風景から、スイッチひとつで異常事態へと変貌するテンポの良さは、短尺動画が主流となった現在においてもホラー演出の教科書として絶賛されています。