ネット上の掲示板やSNSで北野中学校を検索すると、散見されるのが「荒れていた時期がある」という古い書き込みです。しかし、教育現場を長年追ってきた取材班の調査によると、この認識は昭和後期から平成初期における公立中学校全体の荒廃期、あるいは局所的な世代の印象がデジタルタトゥーとして残ったものに過ぎません。
京都市は2003年度に全国に先駆けて2学期制を導入し、その後も各校の裁量を活かした通年制の運用など、先進的な教育改革を推進してきました。北野中学校においても、学園のシンボルであるムクノキ(幹まわり263cm)とエノキ(幹まわり320cm)が見下ろす緑豊かな環境の中、落ち着いた学習指導が徹底されています。
特に近年は、校区内の小学校と連携した「よんきゅう絆プロジェクト ふれあい探検 in KITANO」といった小中一貫交流プログラムが強固に機能しています。小学校6年生の段階で中学校の授業体験や部活動見学を実施し、いわゆる「中1ギャップ」を未然に防ぐ取り組みが功を奏しており、生徒指導上の重大なトラブルは大幅に抑制されています。教室内ではタブレット端末を活用したICT授業が定着し、荒れるどころか穏やかで真面目な学習風景が日常となっています。