長年、日本語のフリガナ抽出にはPHONETIC関数が使われてきた。だが、この関数には致命的な弱点が存在する。キーボードからの直接入力情報(ふりがな情報)を保持していないインポートデータやCSVファイル、Webフォーム経由で集まった名簿に対しては、漢字がそのまま返されるだけで全く機能しないのだ。
一方で、Visual Basic for Applicationsを用いたマクロによる変換に頼る組織も多い。確かに一度組んでしまえば高速だが、コードの保守属人化やセキュリティポリシーによるマクロブロック、さらには社内環境のアップデートに伴う動作停止といったリスクが常につきまとう。
そもそも、カタカナからヘボン式ローマ字への変換には長音表記や撥音(「ん」がB・M・Pの前に来ると「M」になる規則)など複雑なルールが絡む。単純な文字置換マクロでは例外処理を吸収しきれず、結局手作業で修正する二重苦に陥るケースが後を絶たない。