クッパ姫ブームのすべての始まりは、2018年9月19日に投稿された1本の短いWebコミックでした。作者はマレーシア在住の絵師・haniwa(ayanno)氏。彼がTwitter(現X)に投稿した4コマ漫画が、世界中を巻き込む奔流の源泉となります。
発想の土台となったのは、同月開催された任天堂の公式配信番組「Nintendo Direct」で発表されたNintendo Switch向けソフト『New スーパーマリオブラザーズ U デラックス』の最新映像でした。同作には、新アイテムとして「スーパークラウン」が登場。これを新プレイアブルキャラクターのキノピコが取得すると、ピーチ姫に酷似した姿の「キノピーチ」へと変身・パワーアップするという新ギミックが明かされたのです。
この公式発表と、当時話題だった『スーパーマリオ オデッセイ』のエンディング(マリオとクッパの双方がピーチ姫にプロポーズして同時にフラれる名シーン)を掛け合わせたhaniwa氏の閃きこそが、クッパ姫の元ネタでした。「スーパークラウンをクッパが被ればピーチ姫のような姿になれるのではないか」というロジカルかつ突飛なアイデアによって、黒いドレスに身を包み、角とトゲ付き甲羅、牙を備えた小悪魔的な王道ヒロイン「クッパ姫」が誕生しました。