1980年代、薬師丸ひろ子は角川映画のヒロインとして日本中の若者を魅了していた。『セーラー服と機関銃』や『Wの悲劇』で見せた可憐かつ芯のある佇まいは、まさに時代のアイコンそのものだった。一方、安全地帯のボーカルとしてデビューした玉置浩二は、卓越した歌唱技術と艶のある歌声で、邦楽ロック・ポップス界のトップに君臨していた。
二人の接点が生まれたのは1980年代後半のこと。シングル「胸の振子」などの楽曲制作を通じて急速に距離を縮めた二人は、1991年にハワイで挙式を行った。過熱する報道陣を前に見せた二人の表情は、どこまでも晴れやかで、新しい時代のスター夫婦誕生を誰しもが疑わなかった。