一見すると「犬に変身する」というコメディ要素の強い設定だが、物語の根底に流れているのはトラウマの克服と人間同士の深い信頼関係だ。幼少期の恐怖体験から犬を極度に恐れる数学教師チン・ソウォンと、家族の呪いによって異性とキスをすると夜な夜な犬に変身してしまうハン・ヘナ。互いに「人に言えない秘密」と「トラウマ」を抱えた二人が、少しずつ距離を縮めていく過程は極めて丁寧に描写されている。
テンポの良いギャグシーンで視聴者を楽しませつつも、核心となる恋愛模様や過去の因縁が絡み合うシリアスな展開へと引き込むストーリーの緩急は絶妙だ。笑いと切なさ、そして胸キュン要素が完璧なバランスで配置されている点こそ、世界中の視聴者を飽きさせない最大の要因だろう。