2000年放映の『池袋ウエストゲートパーク(IWGP)』を筆頭に、『HERO』『木更津キャッツアイ』『ケイゾク』など、この時代を彩った作品群には現在のコンプライアンス基準では到底実現できないほどの強烈なエッジが効いていた。宮藤官九郎や北川悦吏子、野島伸司といった名脚本家たちが解き放ったエネルギッシュな台詞回しは、今聴いても古びるどころか鋭い切れ味を保っている。
過度に配慮され、記号化されがちな現代のテレビドラマと比べ、当時の作品に溢れていたのは「人間の愚かさや傷つきやすさ、生々しい欲動」だ。先が読めない危険でスリリングな展開こそが、整えられたコンテンツに慣れきった若者世代にとって刺激的な体験となっている。