衣装の色すら違った。カメラに映る秒数には決定的な差があった。デビュー当初のKis-My-Ft2に存在した明確な「前列と後列」の構造は、本人たちにとってもファンにとっても長らく拭い去れない葛藤の種だった。あまりにも露骨な扱いの違い。だが、その残酷なリアルを逆手に取り、「笑い」と「熱量」に変えてみせたのがこのユニットの出発点である。
自虐を売りにしながらも、決して卑屈にはならなかった。彼らが体現したのは、理不尽な環境に対する等身大の抵抗であり、泥にまみれても前を向く人間の泥臭い美しさだった。格差をエンタメとして昇華させるという前代未聞の自己革新は、アイドルの文脈に新たな地平を開いたのである。