「会社の人間と裸の付き合いをする意味がわからない」。都内のIT企業に勤める20代の男性は冷ややかに語る。
彼らは決して、同僚とのコミュニケーション自体を嫌っているわけではない。業務中のチャットツールでの雑談や、ランチタイムのカジュアルな情報交換は好む傾向にある。彼らが拒絶しているのは、プライベートの領域に土足で踏み込んでくる「昭和型のウェットな関係性」だ。個人のライフスタイルや多様な価値観が尊重される令和の社会において、全員で同じバスに乗り、同じ宴会場で同じ料理を食べるという均一的な体験自体が、時代遅れのものとして映っている。