『カオスサーガ』の運営・開発体制は、日本国内でパブリッシングを担当した株式会社BRAEVE(ブレイブ)と、開発を担当した中国のデベロッパーJOY FUN(杭州九玩网络)の協業体制でした。
事件後、国内運営のBRAEVEは大きな打撃を受け、自社のチェック体制の甘さを露呈する形となりました。同社はその後もしばらく他タイトルの運営を継続したものの、信用低下の影響は避けられず、やがてゲーム事業の縮小・再編の波に飲み込まれていきました。
一方、実際にアセットを盗用・開発したとされる中国のJOY FUNは、事件後に日本市場向けの展開を事実上撤退。中国国内のデベロッパー市場も近年の規制強化やクオリティ競争激化によって淘汰が進み、かつてのような粗悪なアセットぶっこ抜き系タイトルを量産する中小スタジオは急速に姿を消しています。
この事件は、海外デベロッパーが制作したゲームを十分にコード・アセット監査せずに国内パブリッシュすることの危険性、いわゆる下請けチャイナリスクの重大な教訓として、業界内のコンプライアンス体制を劇的に引き締める転換点となりました。