主人公の若手エンジニア役を演じた菅田将暉の壮絶な演技も本作の大きな見どころだ。極限状態の中で追いつめられ、狂気と正気の間で揺れ動く瞳の揺らぎは観る者の心を揺さぶる。実力派キャスト陣による感情のぶつかり合いは、スクリーンの枠組みを超えて観客に迫ってくる。
撮影現場は過酷を極めた。雪深い山奥に建設されたオープンセットは連日氷点下。リアルな息の白さや震える指先を捉えるため、極限の環境下で何十テイクも重ねられたという。「本当に死を意識するような寒さだったからこそ、偽りのない恐怖心がカメラに収まった」と菅田が振り返る通り、豪華キャストたちの体を張った執念が作品の圧倒的な熱量へと昇華されている。