馬と神社を語る上で絶対に外せない聖地が、京都市伏見区に鎮座する藤森神社だ。菖蒲の節句(端午の節句)発祥の地としても知られるこの神社は、古くから武道と勝負の神として崇められ、今では競馬関係者やファンが勝利を祈願する「競馬の聖地」として確固たる地位を築いている。
境内に並ぶ奉納絵馬には、JRAの有名ジョッキーや調教師のサイン、そして「推し馬の無事走破」を願う切実なファンの声がびっしりと書き込まれている。兜を模した授与品や馬をモチーフにした御朱印帳は、入荷と同時に即日完売することも珍しくない。勝負に挑む覚悟と、命を預かる馬への慈愛が交差し、独自の文化空間を作り出している。