近年の『龍が如く』が圧倒的に面白くなった理由は、任侠映画の文脈にとどまらない自由奔放な人選だ。ミュージシャン、タレント、お笑い芸人、そして海外のスターまで。ジャンルの垣根を軽々と飛び越えるキャスティングは、発表されるたびにSNS上で世界的なトレンドを巻き起こす。
King Gnuの井口理氏やファーストサマーウイカ氏、青木崇高氏などの起用は記憶に新しい。一見するとゲームの世界観から浮いてしまいそうな異色のキャラクターたちが、神室町やハワイといった異国情緒あふれる舞台に投げ込まれた瞬間、強烈な化学反応を起こす。この「カオスだが狂おしく成立してしまう」独特のグルーヴ感は、開発陣の卓越したキャラクター造形と演出力があってこそだ。