ボブの魅力は、単体のみならず「トリオ」での関係性においてさらに倍増する。頼れるリーダー格のケビン、自由奔放でマイペースなスチュアート、そして甘えん坊のボブ。この3者のダイナミズムは、古典的なコメディの黄金比と言っても過言ではない。
ケビンに守られ、スチュアートの気まぐれに翻弄されながらも、最終的にはボブの無垢な一言や行動が事態を大きく動かす。このカタルシスこそがストーリーの推進力となる。兄貴分たちに見せる全幅の信頼と、時折見せる意外な勇敢さ。この関係性のグラデーションが、作品を観る者の感情を強く揺さぶり続けるのだ。