今年の夏は、まさに生存をかけた戦いだった。全国300か所以上で観測史上最高気温が塗り替えられ、エアコンをフル稼働させても部屋の湿度が抜けない日が続いた。冷房の利いた室内と灼熱の外気を行き来するだけで、自律神経は悲鳴を上げる。専門家はこれを「慢性型気候バテ」と名付けた。
10月に入って朝晩の風がようやく心地よくなったものの、体調がすっきりしない人は多い。胃腸の重さ、寝つきの悪さ、なんとなく続く怠さ。それらはすべて、数ヶ月間にわたって交感神経を緊張させ続けた代償なのだ。人々が「労い」を叫ぶ背景には、こうした生物学的な切実さがある。