麻生氏の対中強硬姿勢は、今回の台湾発言に始まったことではありません。外相や首相を務めていた時代から、中国の軍備拡大に対しては常に率直な懸念を表明してきました。
過去には「中国の軍事費の不透明さは脅威」「自由と繁栄の弧を形成すべき」と提唱し、インド太平洋地域の民主主義陣営の結束を主導してきました。歯に衣着せぬ物言いが時に外交問題化することはありましたが、その根底には「力による現状変更を許さない現実主義外交」が一貫して存在しています。
失言として切り取られることも多い麻生節ですが、安全保障分野における歴代の発言は、国際情勢のパワーバランスを意識した戦略的な意図に基づくものが多いのが実態です。