結論から言えば、健康保険証単体での年齢確認は多くの民間店舗やWebサービスで断られるケースが急増しています。公的機関から発行された真正な証明書であるにもかかわらず窓口で弾かれてしまう最大の原因は、保険証が「顔写真なし身分証明書」である点に尽きます。
顔写真が記載されていない書類は、提示している人物が書類上の名義人本人であるかを現場のスタッフが視覚的に照合できません。過去に未成年者が兄や姉、知人の保険証を借り受けて深夜営業の店舗に立ち入ったり、酒類やタバコを購入したりする不正利用が全国で多発しました。店舗側としても、警察や行政からの指導、営業停止リスクを避けるため、「写真なし保険証単体での確認は原則不可」とする内規を設ける企業が大半を占めるに至っています。
さらに、偽造防止技術が高度化された現代において、プラスチック製や紙製の従来型保険証はセキュリティ面での脆弱性が指摘されてきました。こうした事情が重なり、現在では「保険証=確実な身分証」という従来の常識が通用しなくなっているのが実情です。