この意識変化の背景には、過剰な美容医療ブームに対するクールダウンも影響している。数年前まで流行した人中短縮術(皮膚を切開して鼻と口の距離を詰める手術)だが、術後の傷痕や、上唇が引き上がることによる口元の閉じにくさ、ガミースマイル化といったトラブルを訴える声がSNS上で可視化されるようになった。
「トレンドに合わせて自分の骨格を無理に変形させる必要はない」という教訓が広まったことで、自らの素顔を受け入れ、生かすアプローチを選ぶ人が激増した。美容医療の領域でも、切る施術より肌の質感や骨格のバランスを補整する整顔注入治療など、ナチュラルさを尊重する施術へとトレンドが移行している。