スタジオアルタの45年間にわたる歴史を振り返ると、そこには日本の都市文化とメディアの発展が色濃く反映されています。1980年10月、「新宿ダイビル」の商業フロアとして誕生した新宿アルタは、ファッションビル内にテレビスタジオを内蔵するという、当時としては極めて革新的なコンセプトで設計されました。
情報発信基地としての役割は見事に的中し、テレビとリアル店舗がリアルタイムで連動する仕掛けは、80年代〜90年代の若者文化の爆発的なエネルギーを吸収しました。『笑っていいとも!』以外にも、『ライオンのごきげんよう』の前身番組など数々の人気番組が生み出され、アルタの前に立てば東京の「今」がわかるという絶対的な存在感を誇っていました。
時代の変化とともに役割は変遷したものの、テレビ放送と都市空間を直結させたメディア建築の先駆的モデルとして、スタジオアルタが日本のエンターテインメント史に残した功績は計り知れません。