スマートシティ構想を掲げる都市は多いが、泉大津市の強みは「市民目線での徹底した使いやすさ」にある。個人のプライバシー保護を最優先に設計された地域共通デジタルID「イズミオオツ・アプリ」は、市民の8割以上が常用する社会インフラへと成長した。
行政手続きの完全オンライン化はもちろん、地域通貨の発行、ボランティア活動へのポイント還元、健康診断データの自己管理まで、一つのアプリでシームレスに完結する。デジタルデバイド対策として設置された地域サロンには、シニア世代が日常的に集い、互いに操作を教え合うコミュニティが形成されている。単なる効率化にとどまらない、温かみのあるデジタル社会のあり方がここにある。