東京・神田や大阪・難波に店を構える伝統のうどん老舗も、この波を指をくわえて見ているわけではない。行列の絶えない名店が次々とオンライン限定の「極上鍋焼きセット」を投入し、注文が殺到する現象が起きている。
職人が毎朝手打ちする麺と、削り節のブレンドにミリ単位でこだわった出汁をそのまま急速脱気包装。届いたセットを付属の小さな土鍋に移して火にかけるだけで、老舗の暖簾をくぐったかのような暖かさと味わいが部屋いっぱいに満ちる。タイムパフォーマンスを重視する若い世代にとっても、この「手間をかけずに最高峰を味わう」スタイルが強く刺さっているようだ。